電話料金の不思議 連帯保証人の裁判
8 月 26

また離婚を相談されました。
 
結婚して2年、結婚前に付いたり離れたりで10年余。
 
同年代友達のようなカップルで、仲良いときは周囲が溜息を着くほど二人だけの世界に入ります。
しかし、しばらくすると何か口論を始めて、周囲が止めざるを得ない、他の余興をやめざるを得ない事態となります。
 
そんな、ほほえましい問題カップルでした。
 

結婚は皆に祝福され、旦那は責任を胸に、嫁は希望を胸に、生活を始めたように私には見えていました。
 
旦那は良い夫であろうと思った先の仕事に真摯に励み、深夜帰りになることもしばしば。
 
嫁は良い奥さんであろうと思った先の旦那とのコミュニケーションの時間を欲し、忙しい夫に愚痴をこぼすこともしばしば。
 
そして、カップル時代のように、時には夫婦一緒に飲んだくれて、周囲をほほえましく悩ませ、大喧嘩しては苦笑いの周囲を巻き込んでいました。
 
この二人なりのバランスでできているのだろう、私から見てもその二人の世界観が好きでした。
 
しかし、この夫婦がそのバランスを崩していることに最近気付きました。
 
数ヶ月前に嫁が自殺未遂を起こしたのです。
 
リストカットではありません。綱を使いました(鮮明な状況を書くのは控えます)。
 
どうしてそこまでなるまで、二人の仲を外に話せなかったろう、始めにそう思いました。
 
狼少年のように、あぁ、あいつらまた喧嘩して・・・
そういう見られ方に慣れてしまって、もしくは周囲はわかってくれていると思っていて、明るみにならなかったのでしょう。
 
私が深く話を聞いたときには、すでに二人とも精神的なバランスを崩していて、少なくとも双方ともに自律神経がやられているようでした。妙にそわそわ、自分の話にさえ注意散漫になっていて、自分を制御できていないのが目に見てわかります。
 
話を聞いていて思ったことは、もともとどちらかに大きなトラウマがあって、それを、自我が脆く自尊心を低くしがちなアダルトチルドレン的配偶者が埋めようとし、もう片方のトラウマがある配偶者が埋めてもらうことによる安心感を得ようとしていたのだろう、ということです。
 
共依存の関係性であり、DVに発展しやすいパターンだと思いました。
それが自傷に向いたのです。
 
二人を知り合いのカウンセラーの元へ連れて行くことも考えましたが、当事者がそう簡単に納得するわけもないし、傷を深くさせる可能性もあります。
知人として、まず向き合ってあげることが先だと思いました。
 
お互いの家族に事実を公開し、一緒になって家族問題を考えてもらう、これを私は薦めました。
お互いの家族に相談するときは、お互いが安定しているときで、一見しても二人の抱える問題は可視できないけど、きちんと伝えて理解を得るべきだと。
そして、そうならないために、そうなったときのために、家族ルールを決めておいたほうがよいと。
 
そのとき、結局お互いの家族には話したものの、思ったような感触は得られず、やはり当事者同士での解決を望まれたようですが、私のところにもネガティブな情報は入ってこなくなりました。
夫婦カウンセリングや個々のカウンセリングを検討するところまで話はいったらしいのですが、結局当事者達の努力で何とかしようと前向きな話になっているということで、私も様子を見守っていました。
 
今日は、その後の数ヶ月にあたります。
話を聞いたのは旦那からでしたが、明らかに様子が変でした。目線がおかしかったのです。
今度はこっちが何か起こす、そう直感しました。
 
自尊心とは何ぞや、ということを偉そうに聞かせる立場でもないのですが、一生懸命話します。
たとえ、過去の自分が理想としてたこと、目標としてたことが、今の自分の目の前のことと違ったとしても、それは仕方ないじゃないか、思った通りにいかないことは誰でもあるでしょ、始めに高い理想を抱えたって思えないかなぁ。
まぁ仕方ない、また失敗してしまったって自分を笑えないかなぁ。
 
自分のダメな部分を見つめるんじゃなくて、君を必要としてる人の目で自分を評価しようよ、周りはさ、君が失敗しても別に笑わないし、また頑張る姿があればそれでいいでしょ、友達や育った家族ってのはさ、なんだかんだいっても受け入れてくれるもんだから、などなど。
 
そして、長く話して少し元気になった彼に、別居を薦めました。
別居をすることというよりは、別居をするという決断をすることを薦めました。できれば、離婚を前提に。
 
決断さえできれば、すっと心の整理で落ちるものがあって、気持ちが楽になるからです。
相手ある話なので、うまく行かない場合はそっちで悩み苦しみますが、それでも自分の中で何かを決められているだけで、自尊心は保てます。
 
迷い、葛藤、が悪いサイクルで頭をめぐり、自分を情けなく思うループに入ってしまうことが彼にとって一番避けねばならないことです。
ましてや、トラウマのある相手などに対し、その自分の内的な部分の昇華のために、優しさや責任を感じ、依存的に自尊心を保つのが彼の心のクセだからです。
 
私は、決して離婚を容認しようとか思想があるわけではありません。
しかし、うまく行かなくなってしまったものは、その決断ができる自分であるうちに解決しないと、鬱な日常が余計にその人を蝕む気がするのです。
この際の理由は細かいことの積み重ねであったとしても、当事者自身のみが感じ得るものです。人に伝えてもわかりきれるものではありません。
 
一昔前、ミスチルの曲でTommorow Never Knowsという曲があり、好きでした。
「・・・別れを選んだ人もいる・・・」そんな歌詞がありました。
 
詩というものはいいものです。
少ない言葉の中に多くの想いを投影できるものです。
 
彼がそんなロマンチックを呼び起こすことができれば立ち直れるような気がしています。
 


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written by M.Asakura \\ tags: , , , , , ,

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