2年ぶりくらいに電話がかかってきた知人。
私が3年以上前に詐欺をかけられた時に、共に被害にあった人でもあります。
もともとノンバンク勤めで、第一印象は実直。
のどかな田舎暮らしの人が、何を間違えたか詐欺の男の口車に乗せられ、借金の連帯保証人になってしまいました。
正確には、詐欺の男の連帯保証ではなく、詐欺の男の代わりの部下の連帯保証です。
「代わり」というのは、その「部下」も主債務者ではなく、詐欺の男がお金を使うからです。
まあ、信頼関係というか、手数料欲しさに目の前の金に飛びついたというか、その主債務者も業者からお金を借りるということを、どう考えていたのでしょうか。
詐欺の男は半年くらいの返済実績を、実際の主債務者である部下に作ってあげて海外にトビました。
その「部下」の連帯保証になっていたのが私の知人です。
この人も当時は、求償債権ならぬ手数料をもらっていたようです。
当時いろいろと相談され、あきれ返ったものの、同じ者に被害にあったよしみで、主債務者である部下に電話をし、「お前が借りたもんなんだから、ちゃんと返せよ。こっちの人に迷惑かけんじゃないよ。」と諭し、知人の弁護士も紹介しておきました。
ちなみに、私の被害というのは、詐欺の男の個人事業にお金を貸し付けていたことと、彼が持ち込んだ間違いなく融通手形であろう振り出し手形を個人的に割り引いてあげたことが発端です。
前者は、実在しない連帯保証人を1名(身分証明の偽造)と、自筆でない2名の連帯保証人の(本人了承でない)保証書を持ち込んだということで詐欺、後者は、手形振出人の会社が詐欺の男が海外にトブことを知っていて、計画的に盗難扱いにしたということで詐欺。
まあ、今ではサラッと書けますが、当時は駆けずり回ったものです。
前者に関しては、申し訳ないながら連帯保証人に書かれた人が詐欺の男と無関係ではなかったため、理詰めと裁判を同時並行に行い回収。
後者に関しては、刑事に持っていく証明ができず弁護士との民事の闘いになりましたが、回収する原資がないことが明白だったため、こちらも譲歩して和解。3分の2回収といったところでした。
私の件はどうでもよいのですが、今日の彼の件、まだ引きずっていたのか!少しびっくりしました。
彼の当時の保証債務が500万。主債務者と話ができていれば、返せない額ではないはずです。
相談の内容は、東京で裁判を起こされたけど、どうしたら良いのでしょう、紹介された弁護士は出なくてよいと言っていますが・・・というもの。
私「相手はどこですか?」
彼「不動産金融の大手」
私「あれ、無担保じゃないの?自宅ってあなた名義でしたっけ?いま資産と給与は?」
彼「担保は入れてません。自宅は家族名義で私ではありません。預金が少しと給与も少し。」
私「どういう経緯なんですか?」
彼「いや、あれから結局私は返済していなくて、○○君(主債務者)が返済してくれてるもんだと。それが、急に裁判って来て。」
私「いくらですか?」
彼「弁護士と計算した結果だと、200万くらいになるんですけど、なんか利息が29.2%の計算で500万超してますよって感じだったと思います。」
私「29.2%・・・それって遅延ですよね?まあそれはどうとでもできるでしょうけど、返してないんだろうから過払いもいけないし・・・どうしたいですか?別に自己破産って手もありますけど。」
彼「やっぱそうですかねぇ。でも、勤務先にばれたくないんですよ。あと、弁護士には、できれば万一を考えて、地方のわかりにくい金融機関に預金を移しとくといいと言われましたけど、どうなんですか?」
私「まあ、100万以下なら実際は押さえにくいので、口座番号でも届けてない限りいいと思いますけど、移すならメガバンクで同じ街に何個も支店があるようなとこのほうがいいですよ。あと、勤務先は社会保険入ってますか?」
彼「社会保険入ってます。」
私「相手がどこまでやるかわからないですけど、社会保険から勤務先判明ってパターンはあるかもしれないですね。あくまで可能性の問題で、必ずってわけじゃないですけど。」
彼「そうですかぁ。」
私「まあ、返す気あるんなら裁判出て、判決前に調停に持ち込めば金額と返済方法の譲歩はあるんじゃないかな。弁護士いなくても意志固くいけばできますよ。何なら破産するって豪語し続けてね。返す気ないんだったら、別に裁判は出なくてもいいんじゃない?交通費も面倒でしょうし。ただ、勤務先に何か通知が行ったら破産の方向性考えたほうがいいですよ。」
彼「わかりました。また会いたいんで、東京行ったらお時間お願いします。」
そんな感じで電話は終わりました。
私よりちょい上の方です。時は金なりです。
私の件の方が大変だったというのも失礼ですが、弁護士との闘いが2ヶ月くらいかかったものの、返済含めて1年以上前には終わっています。
感情のもつれを整理するのは難しいですが、やはり先の未来に目を置いて、すべき時の決断と反省が必要と感じた次第です。